< すくい縫い >
日本国内で製造されるウェットスーツではもっともポピュラーな縫製方法です。
生地と生地をつなぎ合わせる面に接着剤を塗って貼り付けてその部分を縫うのですが、すくい縫いは1ミリくらいの深さで縫い針は止まって裏地まで縫い針が貫通していないというのが特徴です。
縫い針が裏地まで貫通していないということは、縫い穴から海水が染み込むことがないので防水性に優れており保温性も高いというのがメリットです。
< フラットシーマ >
海外製のウェットスーツに多くみられる縫製方法です。
この製造方法では、接着剤を使って生地を貼り付ける作業が必要なく、洋服を縫うような感じで図のように生地を重ね合わせて4本針のミシンで縫うだけで出来上がるので、作業工程が少ないということからコストカットができます。
ただ、縫い針が生地を貫通していることから縫い穴から海水が侵入しますので防水性は劣ります。
日本国内ではラッシュガードや夏用の薄い生地のウェットスーツなどで使われていますが、海外製のウェットスーツでは真冬用のフルスーツでも多用されているようです。
注意点としては、フラットシーマのウェットスーツは修理が難しいことからウェットスーツの修理屋さんでもそのほとんどがお断りしているようなので、フラットシーマのウェットスーツは使い捨てという感覚が必要かもしれません。