
今回は SASUKE 5.10 です。
床屋さん用語でいうところの2ブロック。
ベースの部分は厚みを残して浮力をキープし、
レールはターンがしやすいように薄めにシェープするテーパーレール。
薄めのボードでは使う必要がありませんが、厚めのボードでは必須のカスタムチューンです。
これは私のシェーピングでは定番中の定番。
効率を優先し、同じ規格で大量に生産する既製品のサーフボードには出来ないこと。
私のカスタムオーダーのメインメニューです。

サーフボードのシェーピングでもっとも大事なのはフローテーションバランス。
もちろん、そこにはロッカーも関係してきます。
例えば、フローテーションの中心とプレーニングエリアが微妙にズレていたとしたらパドリングのベストな位置が定まらないでしょう。
私は、フローテーションバランスは俗にいうマジックボードの重要なキーポイントだと考えています。
そのくらい重要だってことなんです。

前の段階の2ブロックを1つの無理のない曲面でつないで仕上げた完成形。
柔らかいスムーズな曲線を集めると優しい綺麗な曲面になります。
ノーズからテールへつながるラインと、写真に見えるセンターからレールへのライン、
縦と横のラインを左右対称にシェープするのですが、これが大変難儀なんです。
熟練した上手なシェーパーは、これが完璧で本当に素晴らしく、
どこから見ても綺麗な曲線でつながっていて美しいです。
一般の方には解らないかもしれませんが、ラインにゆらゆらした悩みがなくてピキッとしたラインで決まっているんです。

早朝など、一人孤独の中でシェーピングする時は外に音が漏れない ipod が友達。
じつは今、SONY のワイヤレスイヤホンがすごく気になっていて、
誰かプレゼントして頂戴!