シェープサインが記入されていないサーフボードも中にはあるけれど、
それはどこの誰がシェープしたものなのか解らないわけで、
極端なひどい言い方をすると何処かの馬の骨がシェープしたものなのかもしれません。
少なくとも、そのサーフボードにはシェーパーの責任というものの所在が記載されていないということを表しています。
シェープサインが記されているということは、誰がシェープしたものなのかが解るようになっているわけですから、当然ながらクウォリティーに関する責任の所在がハッキリしています。
私はシェープサインが記されていることが真っ当なサーフボードの常識と思っています。
誰がシェーピングしたのか?はとても重要で、
時にはシェープサインが、そのサーフボードの価値を決める印になっています。
サーフボードの価値は、サーフボードのブランド名よりも誰がシェープしたのか?というシェーパー名の方が重要視され価値があるのです。
例えばハワイのディックブリューワーさんのサンセットガンなどは何年待ってでもシェープして欲しいだろうし、さらにラミネートがジャックリーブスさんだったらそれはもうコレクターズアイテムになってしまいそうなくらい価値があります。
シェーパーにはクリエーティブでアーティスティックなセンスと精密な製品を作り出せるハイレベルなクラフトマンシップが要求されます。
シェープサインには、シェーピングしたシェーパーのサーフボードに対するクウォリティーの保証と、
シェーパーのアーティスティックなソウルとプライドを表しているのだと、
少なくとも私はそう理解してフォームにシェープサインを記しています。
日本も誰々のシェープでラミネートは何処どこのファクトリーといった具合に、サーフボードを選ぶときにはブランドよりもシェーパーでサーフボードが選ばれることが当たり前な時代が来ることを切に思ふ。