すべてがじゃないけど、
ちょっとだけかもしれないけどボクは恵まれているんだなあ!と思ふ。
それはサーフボードをシェープするという、ボクにとってはとても楽しいことが仕事として成り立っているのだから。
世の中、好きなことを仕事にできている人ってそうそういないだろうから。
それを実現できているボクは幸せもんなんだろうと思ふ。
これにお金も付いてきたら言うことはないんだけど、
でもそれは贅沢というものかもしれないな。
当たり前のことなんだけど、
薄暗い部屋で独り黙々とサーフボードをシェーピングしているシェーパーって凄く孤独なんです。
だからラヂオや音楽を流しながらシェーピングをする。
まるで受験生のようだ。
ラヂオの深夜放送を聴きながら受験勉強をしていたあの頃をふっ!と思い出した。
最近、古い iphone と Bluetooth のスピーカーをつないで iphone の中に入っている音楽を聴きながらシェーピングをしているのですが、
今日、イーグルスのデスペラードが流れてきた時には感極まって涙が出そうになった。
サーフボードをシェーピングしている時は、もちろんサーフボードに集中しているし、カスタマーのこともイメージしながらベストなラインをトレースして至高のサーフボードにするべく努力しています。
でも、3時間もず〜っとサーフボードだけが頭の中にあった状態で集中し続けることは難しいです。
他のことも頭の中に浮かんできます。
歳のせいだろうか、時には遠い過去の高校生だった頃や大学生だった頃なんてことも、
種々雑多、いろんなことが泡沫のように浮かんで来ます。
そんなことも含めてサーフボードは出来上がっているのです。
今日は先日他界されたハワイの Ben Aipa さんのことが浮かんで来ました。
特に尊敬するシェーパーの一人。
昔、チャンズの目の前に住んでいた Taku chan を訪ねて行ったら4-6ftの波がブレイクしていて、Ben Aipa さんが良い波を何本も何本もテイクオフして、やっぱりレジェンドはスゲ〜!って。
ボクはタジバロウが置いていったという 6.6 のラウンドピンを Taku chan から借りてサーフィンしたのを今も覚えています。
近くで見る Ben Aipa さんのサーフィンは凄かった、今で言うミッドレングスサイズの長めのボードでパワフルなターンを繰り返していました。
あの日が Ben Aipa さんを見た最初で最後の日になってしまいました。
何かきっかけがあったなら、サーフボードの話を聞いてみたかったなあ!と残念に思ふ。
ご冥福をお祈り申し上げます。
Uncle Ben が亡くなったのは、とても残念です。最近は毎日皆で彼の昔話をしてます。いつもポジティブな言葉を会う度にいただいて、海の中でも気軽に話してくれて、ボウルズなどで、いい波に乗せていただきました。
初めて会ったのは、26年前でした。ワイキキのサーフショップのライダーをしてた時に、オーナーがロングボードを数本オーダーするから、会って話をして適当にオーダーを書いて欲しいと頼まれて、シェーピングルームで90分ぐらい色々教えてもらいました。その時アキラとも初めて会って、Ben さんにも一本ショートボードを削っていただきました。確かその板で全米選手権の準々決勝まで行けたと思います。
その後は、アキラもBen さんもいつもフレンドリーに話をしてくれ、後でカラニとの繋がりで一緒に飲んだりもするようになりました。いつも周りの人たちをサポートしようとする気持ちいいバイブレーションにあふれた、素晴らしいファミリーでした。チャンズでの長瀬さんと一緒にやったセッションもよい思い出です。あの時のモーリスの板、まだ大事に持ってます。
あのタジのボードはモーリスコールシェープだったんだね〜。
ぜんぜん覚えてないっす!笑