失敗は成功のもと( 失敗は、その原因をつきとめて改善すれば、むしろ成功への契機となる。)
皆さんご存知のようにハワイには3人のアンバサダーがいるのですが、かつてチャドさんに渡したサーフボードの中の1本に失敗?がありました。
試しに、この時の SAIZO は通常よりほんの少しだけノーズよりのボリュームを残したシェーピングをしたのです。
で、戻ってきたコメントが「テイクオフした際のスタンスが決まらなくて悩んでいる。」というものでした。
「成る程、やっぱりな〜!」と思いました。
テイクオフした際に、ノーズよりの浮力が多いためにノーズよりの余分な浮力が邪魔をして理想的なスタンス位置に立つことを阻んでいるのです。
たぶん、バランスをとるためには前足を1インチから2インチくらい前に立たなくてはならないのだと思います。
そうすると支点がノーズよりに移動するのでノーズの軽快な動きを阻害することになります。
また、パワーのない波でほどテイクオフへの影響も考えられます。
ロッカーに関わるプレーニングエリアとフローテーションバランスがスタンスと完璧に一致したサーフボードがマジックボードになるのだと私は考えています。
そして、この SAIZO はサーフボードのコア部分の構造バランスが狂っていることがイマイチな調子になった理由なのだということです。
私がここで言う「失敗は成功のもと」たる理由は、意識的にテストした結果だということです。
理由が解らなければ原因を追究しなくてはなりませんが、原因が解っているのですから事は簡単です。
そうならないように細心の注意を払ってシェーピングをすれば良いのですから。
その後のサーフボードは素晴らしい評価を頂戴していることは言うまでもありません。
常に成功していることが最善とは限らないのだと私は思っています。
失敗(テスト)して学ぶことも進化には必要なんだ!と。