今日は DIAMOND テールの話。
ダイヤモンドテールは、宝石のダイヤモンドのような形をしたテールデザインだからって思っている方はいらっしゃいませんか?
英語で菱形を DIAMOND SHAPE っていうらしいです。
ダイヤモンドのような形というのもあながち間違っていないような気もしなくはありませんが、正確に言えばやっぱり後者になるんでしょうね!
さて、ダイヤモンドテールとスカッシュやスクエアーテールとの違いはどこにあるのでしょう?
スカッシュやスクエアーテールのテールから両サイド(レール側)を短く直線的にカットしたのがダイヤモンドテールです。
では、特徴や性能はどう違ってくるのか?
私の考えるダイヤモンドテールというのは、例えば 5.10 のサーフボードのテールから1インチ短くカットしてあるとしたら、
レングスは 5.10 ですが、ターンをする際はレールが1インチ短くなっているということになるので、
じつは 5.9 のレングスのサーフボードでターンをしているのと同じことになるという考え方をしています。
なので、ダイヤモンドテールのサーフボードは表記されたレングスよりも1インチ短いサーフボードでターンをすることになるので、短い分だけ回転性能が良くなるということです。
さて、他のシェーパーの方々がどういう風にテールロッカーをシェープしているのか知りませんが、
私の場合は、スカッシュやスクエアーテールのサーフボードをダイヤモンドテールの形に単純にカットして出来上がりということではありません。
そのままカットしただけだとすると、回転性能をつかさどるレールのテールロッカーラインが私が考える理想とは微妙に変わってしまいます。
そう、テールロッカーが強いとか弱いとかいうのも重要ですが、ロッカーラインのカーブのつけ方が回転性能に大きく影響するんです。
だから、ダイヤモンドテールの両サイド(レール)に、私がベストと考える本来使っているテールのロッカーラインを施すことが重要という考え方をしています。
つまり、本来の私のテールのロッカーラインを再現して本来持つべき回転性能を発揮できるようにしているのです。
先の 5.10 で1インチカットしたサーフボードであれば、5.9 のレールロッカーを再現したサーフボードのレールを使ったサーフィンが可能になるということです。
ちょっと解りにくかったかもしれませんでしたが、
皆さん、ご理解頂けたでしょうか?
こんな具合に私なりの解釈と工夫を施してシェーピングをしています。
これを読んでダイヤモンドテールに興味を持ってもらえたなら、すごく嬉しいですね。