私のシェープボードは初めてという女性ロングボーダーのお客様から頂戴したカスタムオーダーです。
モデルは Rera、サイズは 9.1 x 22-1/2 x 3-1/8 x 69.62 L
フォームのデリバリーにとても時間がかかってしまったので、そのお詫びの想いも含めて至高のロングボードにすべく頑張りました。
ボトムはシンプルだけど、レールは 50/50、テールはダウンレールのハードエッジを備えています。
Rera のレールは通常ダウンレールなのですが、このボードは熟考を重ねた上で 50/50 を採用することにしました。
理由としては、50/50 レールは波のパワーを受ける面積が大きいので加速性能が高いのです。
お客様からは体重が軽いのでターンがし易いようにスタンダードな Rera よりもさらに薄く!という希望があり、このボードの場合はダウンレールよりも 50/50 の方がバランス良くレールを薄く仕上げることができるという利点も含めての採用となりました。
極薄のノーズはシャープでとても格好の良いフォルムでシーソー理論にも繋がります。
私独自の考えシーソー理論はウォーキングなどによる前後への荷重移動がストップ&ゴーなどにおいて荷重エネルギーがサーフボードに対して俊敏に反応させることができるという考え方です。
これは体重の軽い方などの体重と浮力の差が極端な場合ほど効果的です。
テールエンドも極薄で格好良くテールのコントロールがし易くなっていて、そしてこれもシーソー理論に繋がります。
そしてセンター厚に対して薄〜いレールへ移行するテーパー度がお解り頂けるでしょうか。
ボトムから見たテールエンド、薄いです。
そしてフリップが備わったテールエンドにはハードエッジが設定されていますが、光と影の濃淡を見て頂けるとそのソリッドな仕上がり良く解ると思います。
50/50 レール。
センター厚が 3-1/8 という高浮力なのに対して極薄なレールは軽〜い感じでレールが水をつかみ、体重の軽いお客様でもすごくイージーにターンができるようにシェープしました。