(上)TRANSITION BOMB 6.2
アンバサダー横沢さんの愛用ボード。
(下)Robert August ( Single fin ) 6.4
たぶん、1970年代中期から後期にかけてカリフォルニアでシェープされたサーフボードです。
特徴はイーグルノーズ。
=1番はロッカーラインの違いを、次にフローテーションバランスの違いに注目してみて下さい!=
TRANSITION BOMB は最新のシェーピングテクノロジーの元にシェーピングされた New ! MID LENGTH で、フラットなロッカーながらも現代のサーフボードロッカーとフローテーションバランスで構成されています。
なのでスピードに乗ったオフザリップなどのラジカルなショートボードサーフィンが可能です。
これに対してオールドシェープの Robert August はノーズエリア以外のストレートなフラットロッカーと特徴的なイーグルノーズはノーズよりに浮力を持たせ、薄いテールエリアのフローテーションバランスは現代のサーフボードとは大きく異なっています。
このことからも、同じ MID LENGTH というカテゴリーのサーフボードながら特性はまったく異なっており、乗り方も異なっています。
それは、BOMB は基本的にサーフボードの中心に前足を、そして後ろ足を Fin の上にスタンスすることによってすべての動作を行うことができます。
これに対してオールドシェープは前方に重心があるのでボードの中央の付近にスタンスして走らせます。そしてカットバックなどのターンをする際はステップバックして後ろ足を Fin の上に移動させます。
この違いからも解るように最新のシェーピングテクノロジーはとても合理的にデザインされたものなんです。
私は、この進化した現在のサーフボードロッカーを開発したシェーパーの方はノーベル賞ものであり、サーフボードの産業革命的発明だと思っています。
このことからしても、私はオールドシェープのレプリカボードをシェーピングしたいとは考えないし、もし乗ってみたいのであれば当時のボードを探してレストアして乗れば良いと思っています。
私は、これだけシェーピングテクノロジーが大きく進化したのに何故に遠い昔へ退行したサーフボードをシェーピングしなければならないのか!というのが正直な思いです。
温故知新、私はオールドデザインと最新のシェーピングテクノロジーを融合した新しいサーフボードを作るということにはこれまでも、そしてこれからも大変興味を持っていて、オールドデザインに対しては敬意の念を忘れることなく向き合っています。
そして、自分自身の感性で巷の流行とは関係なく自分が面白いと感じたサーフボードを作ることを具現化してシェーピングを楽しんできたと自負しています。
それはこれからも!続きます。