SERAI / 7.11 x 22-1/16 x 2-7/16 x 48.16 L
このミッドレングスをオーダーされたお客様は年齢55歳、身長180cm、体重74kgのショートボーダーです。
輸入ボードにちょっと詳しいお客様からお聞きした話によると、このクラスのミッドレングスはかなり分厚いのが一般的だとおっしゃっていました。
ですが、このボードの THICKNESS ( 厚さ ) は 2-7/16 / 6.19 cm と一般的 ( 標準的 ) なショートボードのスペックになっていて、同クラスの輸入ボードと比べるとかなり薄くなっています。
パドルやテイクオフを楽にすることを考えたならもっと浮力を増やすことが1番簡単な方法です。
ですが、それは安易過ぎませんか!と思ふ。
シェーパーとしてはパドルやテイクオフを楽にするための方法として安易に浮力に頼ることは素人的発想なんじゃないかと思ふわけです。
まずは、自分がシェーパーとしてこれまで培ってきたシェーピング理論 ( テクノロジー ) によって完結したいと思っています。
その方がサーファーにとって素晴らしく絶対に良い!のですから。
浮力は臨機応変に使用するオプションのようなもの、その後のことだ!と考えています。
話がちょっと脇道に逸れますが、
だからといって常に薄いわけでもなく、時にはロングボードクラスの超オーバーフローなカスタムオーダーを頂戴することもあります。
大抵の場合、お客様のご希望は同クラスにおいてなら敵なしのテイクオフを誇る超絶!ズルボードです。
だからと言って、そんな場合でもテイクオフだけに特化したサーフボードにはしません。
パドル時は充分過ぎるほどの高浮力を感じながらも、ターンをする際にはそのオーバーフローを感じさせないラジカルでシャープなターンができるようにカスタマイズしています。
このミッドレングスは、カリフォルニアのリーフブレイクで繰り広げられているスタイリッシュなサーフィンをイメージしながら、日本人 ( お客様 ) にフィットするようにシェーピングしました ♪
まあ、ミッドレングスとシングルフィンのロングボードは基本的にすべてこのサーフィンをイメージしているんですけどね。