今の為替レートは厳しい円安にあって米国やオーストラリア製のサーフボードが史上最高値のとんでもない価格に高騰しています。
個人的には「サーフボードのクウォリティーは果たしてどうなんだろう?」という疑念がないわけではありませんが、
「海外有名ブランドのディストリビューターは本国製造ではなく賃金の安いアジア圏の国でフランチャイズ製造したサーフボードを日本に輸入して販売するというケースが増えている。」と某取引先の担当の方がおっしゃっていました。
先日、ウィザードの植さんが納品に来た際に「一人前のクラフトマン(職人)に育つまでには何年くらいかかるんですか?」と質問したら、「う〜ん、10年かな!」ということでした。
今、日本におけるサーフボードのクラフトマンも高齢化が進んでいて若いクラフトマンは本当に希少なんです。
このまま行くと海外で生産されたサーフボードで埋め尽くされて日本のサーフボード製造業はさらにどんどん衰退して10年後には絶滅危惧業種に認定されているかもしれませんね。
まさしく日本のお家芸だった製造業が歩んで来た道とまったく同じ道を歩むことになると危惧しています。
今すぐに育成を始めたとしても一人前のクラフトマンに成長するのは10年後なのですから気の遠い話です。
それ以前にクラフトマンを目指す人がいるのか?も疑問です。
いったい日本のサーフボード製造業はどうなって行くのでしょう。