近頃、お客様と Fin についてお話しする機会が多いです。
今日も Twin Stabilizer Fin のバックフィン ( Stabilizer Fin ) についてお話をしたのでちょっと書きたいと思います。
まあ、以前にも書いた内容の反復になるとは思いますが、忘れた方もいらっしゃると思うのでお付き合い下さいませ。
Twin Fin は、TRI Fin のようなバックフィンがありません。
TRI Fin はとても安定性に優れたオールマイティーなフィンなのですが、バックフィンが常に水の抵抗を受けてテールを引きずるという現象が発生しています。
Twin Fin は、バックフィンがありませんから抵抗になるものがないのでスピードと回転性にとても優れており、スピードが早くて簡単に良く動きます。
欠点はバックフィンがないので安定性に欠け、テールがルースしてしまうことです。
そして、その両方の良いとこ取りをしようと考えた答えが Twin Stabilizer Fin です。
私が考える Twin Stabilizer Fin とは?
” ルースしそうでルースしないニュートラルなフィーリング! ” が究極の Twin Stabilizer Fin だと考えています。
そして気をつけなくてはならないのは、安定性を求め過ぎて Twin Fin の特徴を消してはならない!と、何故ならこれは Twin Fin なのだから。
それを形にするには、Twin Fin と Stabilizer Fin の前後のバランスがとても大事なんです。
Fin のテンプレートは、直進性と回転性を決める重要なメソッドです。
Stabilizer Fin の大きさとテンプレートはもっとも重要なパーツで、小さ過ぎれば安定感がなくテールがルースします。
大きければサーフボードの安定感が増すと同時に TRI Fin のようにテールを引きずってる感が出てしまいます。
Fin の形状 (テンプレート) によって安定性と回転性の特性が決まるので、その両方を最小限で効率良く発揮するデザインにすることが重要です。
私の Stabilizer Fin は、Modern Keel Fin の形をしています。
これは Keel Fin の直進安定性と垂直気味にカットしたテールエンドがピボットをしやすくして回転性を高め、直進安定性と回転性の両立を実現させています。
Twin Stabilizer Fin はあくまでも Twin Fin から派生した Fin System ですので、Stabilizer Fin を大きくし過ぎて TRI FIN のような安定感のある Fin にしてしまっては本来の Twin Fin デザインから逸脱してしまうので本末転倒と言わざるを得ません。
使用するサーファーが気に入って使うのなら異論はありませんが、なんだかなあ〜って個人的には思います。
それならば QUAD Fin とか TRI Fin を使えばいいんじゃない、わざわざ Twin を使う必要はないんじゃない!って。
少なくともそれは ” Twin Fin の1番の特徴であるスピードと回転性、そして程良いルース感を楽しむ!” ってことからかけ離れてしまうと思うんです。
くどいけど、そうは言いながらも1番大事なことは自分が良ければ誰がなんと言おうと関係ないってことなので自由にセッティングしてサーフィンを楽しめば良いとは思っています♬