ノーディングで無事に Chad san の元に届いたようです。
Taku chan、ありがとう!♬
で、Taku chan からのメール
『長瀬さん、おはようございます。
今日会ったとき、前の 5’10” Saizo Swallow Tail の印象をもう一度聞きました。
自分の持ってた板の中でベストボードと言ってました。
テークオフもパドルも速く、ヒットできるセクションが前にあると、その返しの速さとフィーリングの良さは凄いそうです。
ただ急に前にあるセクションがマッシーになってタイミングが合わないとき失速するのが、とも言ってました。
今度の Sasuke は、もっと柔らかいマカハみたいな波も調子良いよ、と言ったら、今日すぐに試してみたいなと言ってました。』
誰もが知っているようなインターナショナルシェーパーのサーフボードに乗ってきた経験豊かなサーファーに『自分の持ってた板の中でベストボード』などと言ってもらえると非常にこそばゆいですが、とても嬉しいです♬
『ただ急に前にあるセクションがマッシーになってタイミングが合わないとき失速するのが、とも言ってました。』は、状況をもう少し詳しく知りたいなあ〜と思うわけでございまして、そして分析したいなあ〜と思うわけでございます。
こういうケースって詳しく話を聞くと、意外とシェーピングの問題じゃなくて乗り手の問題だったりすることもあるし、そうじゃないこともあります。
シェーパーにとって何よりも詳しく話を聞いて分析することが大事なんです。
そうやってサーフボードを改良させて熟成させるためのこの作業は、更にサーフボードを進化させるための糧となるのです。
これがテスターの仕事でございます。
Taku chan が Chad san はちょっと変わっていて、自分は調子の良いボードはそれを1番に使い続けるのですが、Chad san はサーフボードを壊したくないので良い波の時だけ使って、そうじゃない時は持ち出さないんだよね!って言ってました。
今使っている SAIZO 5.10 はまさにそれなんだそうです。
私は釣りのルアーを自分で作るのですが、自分もできの良いスペシャルなルアーはロストしたくないのであまり使いません。
ロストしてもいいようなルアーはガンガン投げます。
なので、その気持ちもわからなくはないです。
チャドはリペアが自分よりも上手です。自分もSasukeの前のマジックボードだった、Cynthiaを3回折ったのを直しましたが、彼もSaizoのテールとフィンボックスを壊してしまったとき、わざわざリペアの専門家にお金を払って直してもらってました。板に対する愛着が感じられます。
この前長瀬さんと自分の板Saizo, Cynthia, Sasuke, Jennifer のことで話してた時ですが、どの板もその板でどういう波でどういうサーフィンをしたいのか、それを分かってないと各ボードの特性もきちっと理解するのも難しいと感じました。またそれがうまくかみ合うと、その板の真価が発揮されるとも。
木戸君のコメントにも、板というのは、トレードオフを考えてオーダーするとありましたが、やはり違うコンディションに合わせて違う板を選択するのが理想的だと思います。
自分もあまり理論は得意でないですが、パワーのない波から掘れた早い波を一つの板で全部クリアするのは無理があると感じます。だから長瀬さんも、短い板だけでも、Kamui, Jennifer, Bomb, Cynthia, Wayfarer, Sasuke,Hayate, Saizo など各々の要望にマッチするモデルを用意してるのでは。そしてそれを皆さんの要望でさらにカスタマイズできるのが、I-Mode-D の素晴らしさだと思います。長々とすみませんでした!
Thanx ! Taku chan ♬