レールが厚くて入らない、
浮力があり過ぎてレールが弾かれる、
時々、そんな話を耳にします。
FUKUSUKE 2
6.6 x 20-7/8 x 2-7/8 x 45.02 L
THICKNESS が 7.3 cm というロングボードなみに分厚いサーフボードのカスタマイズシェーピングをご紹介します。
カスタマイズしないでそのままサーフボードを仕上げてしまうと、サーフボードのセンター厚だけでなく、それに比例してレールも厚くなっているので、レールが水の中に入り難く軽快でシャープなターンができません。
パワーのある波ではレールが弾き出されてしまうこともあります。
なのでカスタマーに合わせてレールをテーパーレールにカスタマイズします。
左はテーパーレールを施す第一段階の粗削りをしたところで大まかにテーパー加減の骨格を決めたところです。
右はマスターデータからプリシェープしたノーマル状態。
テーパーレールとノーマルの違いを解りやすくする為にゲージをあててみました。
テーパーの度合いは経験から導き出される感覚で決めます。
これでレールのボリュームの違いがよくわかると思います。
完成したテーパーレール、
普段シェープしているサーフボードと同じくらいまで薄くなっています。
ボードのセンター厚とレールの厚さとのギャップが凄いのですが、それを如何に感じさせないように綺麗なカービングで仕上げるかが腕の見せ所ですね。
こういうテーパーレールにすることによって、オーバーフローのサーフボードでも浮力にてこずることなくイージーで軽快なターンが可能になります。
これがカスタムメイドの醍醐味であり、特権ですね。
ありがとうございます 長瀬さん楽しみにしています 建