
マシンシェープと聞くと、
フォームはほぼ完成して出来上がっていると思われている方が多いですが、
そんなことはありません。
シェーパーが手を入れて仕上げる必要があるのです。
なので、シェーパーの上手、上手じゃないとか、またはシェーパーの癖が微妙な個体差としてサーフボードに現れます。
そのままなんの細工をしない、ラインをトレースして削って仕上げるインターナショナルブランドなどは画一的な量産型の既製品を製造しているわけですが、
1本1本、ハンドシェープと同じように手を加えて味付けしたものはオンリーワンのカスタムオーダーボードになります。
このように、マシンシェープも仕上げ方次第でまったく違った方向性で作られたサーフボードになるんです。
私の場合は、マスターデータからプリシェープして出来上がってきたフォームのテールロッカーは必ず調整を加えていますし、
レールはお客様に合わせてカスタマイズします。
まあ、他にもお客様の要望に応えてケースバイケースでいろんなカスタマイズを施すようにしています。
というわけで、やっていることはハンドシェープです。
で、この KIRINJI などはテールのアウトラインをカスタマイズしやすいように、プリシェープの段階から余裕を待たせた仕上がりにマスターデータを作っています。
だから、テールのアウトラインは毎回テンプレートをあててラインを引いてハンドシェープと同じ作業をしています。
とても残念なことは、マシンシェープを導入したのにまったく時間を短縮できていないことです。
逆に時間と生産コストのアップなど、経営的には効率が悪くなっています。
お客様にとっては、今まで以上にさらにハイクウォリティーなサーフボードを手にすることができるのでお得なんですけどね〜。
まあ、そんなふうに自分のためにシェープされたこだわったサーフボードを求めていらっしゃるサーファーの方は一度乗ってみて下さい。
で、気に入ったらリピートして下さい♬
私にとって肝心なことはリピートしてもらえるか、どうか、そこまでが私の勝負だと思っているんですよね〜。
だから、絶対に手抜きはできないのです!笑