
KIRINJI のラウンドテールのシェーピングです。
ちょっと見ると、ベースになった SAIZO のラウンドテールのように見えますが、
KIRINJI の最大の特徴である高い位置に施したハイバンプ(右矢印)とバンプからテールエンドに向かってのストレートなアウトライン(左矢印)がお解りいただけるでしょうか。
なかなか区別がつかないかもしれませんが、しっかり異なったアウトラインになっているんですよ〜。
そして、矢印はありませんがテールエンドには FLIP がしっかり入っています。
コンケーブの部分と FLIP の部分の繋ぎ目は、現状ではバンプになっています。
これでは水が引っかかってスムーズに流れないのでスムーズなテールの回転性能とは真逆の結果になってしまうので、ターンをした時にテールがスムーズに綺麗な弧を描いて曲がって行く様をイメージしながら水がスムーズに流れる美しいラインの曲線で仕上げます。
この FLIP は私のシェープボードの特徴の1つになっていて、ユーザーの皆さんからとても良い評価を頂戴しています。

ベルクロスクリーンシート#240 をかけたところです。
空研ぎのサンドペーパーじゃないので表面にスクリーンの網目が残っています。
たぶん、この #240 という粗さの空研ぎサンドペーパーで仕上げているというシェーパーの方はかなり多いのではないかと思います。
一般的に、仕上げは#240 〜#300 くらいなのではないかと思います。
私の場合、#240 はちょうど真ん中くらいの粗さのペーパーで、仕上げはまだまだこれからです。

私の仕上げ用のペーパー#600 をかけているところです。
シェーピングの中の1つの作業時間としては1番時間を費やしてしまうパートで、いつも汗をかいてしまうほどしつこくやっています。
これでほぼ完成なのですが、じつはまだ納得いかない箇所があるんですよね〜。
皆さん、解りますか?
ヒントは、影を見て下さい。
ほんの微かですが微妙な凸があるんですよね〜!
気にしなければ、気にしなくとも良いようなほんの微かなんですけど、気になっちゃんたんですね〜!笑
気がついたらそのままにしない!必ず納得がゆくまでやる!というのが自分に課した決め事ですから、
なので今回もやりましたよ♬
でも、どこかで止めないと切りがないのも事実なんですけどね。
いつもこんな感じなので、マシンを使っているのに3時間もかかってしまうんですよね〜。笑

答えは丸印の部分でした。
皆さん、解りましたか?
右の印が解ったという方はすごい!です。
シェーパーでも気がつかない、気にしないだろうと思うくらいの微かな凸なので、
これを指摘したあなたは良いシェーパーになれる資質ありですよ〜!
ちなみに、片側からの光は粗がよく見えるのですが、
両側から光をあてたらすべての凸凹が隠されて美しく見えます。
それでも凸が見えてしまうようなのは・・・推して知るべし!ですね。

で、これが完成した写真、
皆さん、これがいつもの私のシェーピングです。
上手に良くできているのか、まだまだぜんぜんなのか、解りませんが、
こんな風に、現段階で持っているスキルをフルに使ってシェーピングしています。

<おまけ>
左右両側から光をあてるとこんな風になります。
見え方がぜんぜん違いますでしょ!