
I-MODE-D / HITOY SURFBOARD Original Fin、
Fin はサーフボードの一部であり、乗り味や性能を左右する大変重要なパーツです。
嘗てはシェーパーが Fin をデザインし、作られたものがサーフボードに立っているというのが普通でした。
しかしこれはとてもコスパが悪いので市販の Fin を購入して立てるというサーフボードが多くなりました。
また、FCS という Fin システムが開発されるといろんな Fin を使用することが可能になり新しい時代が始まりました。
メジャーなシェーパーはシグネーチャーとして自身がデザインした Fin を FCS 社を通じて販売できますが、世界中の多くのシェーパーは作りたくともロットの問題などもあり FCS 社でオリジナル Fin を作ることは難しいのが現実です。
そういった状況の中でオリジナル Fin を作っているというのはサーフボード業界の中でも稀有な存在に入るのではないでしょうか。
特に私のようなしがないローカルシェーパーが!です。
でも、「 Fin はサーフボードの大切な一部であり重要なパーツであるということから、Fin もシェーパーがデザインすべきではないか。」という考えからオリジナル Fin を作ることにしました。
メジャーのように機械化されたコスパの良い工業製品は多大な投資を必要とするのでアンダーグラウンドなローカルドメスティックブランドには無理な話でございます。
ということで、I-MODE-D / HITOY SURFBOARD の Fin は産業革命以前の家内制手工業的な1本1本ハンドメイドの手作り製品です。
ハンドメイドにはハンドメイドにしかない良さがあって、手の温もりや優しい風合いなどを感じさせてくれたりします。
また1本1本カスタムメイドをすることが可能で自分だけの Fin を作ることができます。
これはメジャーの工業製品には絶対に出来ないことです。
面白いことに、まさしく今のサーフボードと同じ構造になっているのです。
Fin 作りもシェーピングと同じで、常に進化するための試行錯誤を繰り返しています。
最近、ガラスクロスなどのマテリアルとコンポジットの変更を行いました。
例えば、ガラスクロスはストレートに使っていたのをバイアスに変更することによって同じマテリアルでも強度を増すことができるのではないか。
これはそのほんの一例ですが、他にもいろんな試行錯誤を常に繰り返しながらより良い製品へ向けての改良を行っています。